第7回 賢島映画祭 審査結果

令和3年の賢島映画祭に全国よりご応募してくださり、このコロナ禍の大変な時期に第7回賢島映画祭を開催させて頂く事が出来ました事、心より感謝申し上げます。
その様な皆様方に、お応えすべく本年度も上映会を何とか開催致したくギリギリまで情勢をみて検討してまいりましたが、関東地区をはじめご当地三重県にも緊急事態宣言が発令され、昨年に引き続きWEBでの結果発表のみとなり上映会を断念せざるを得ませんでした。
楽しみにされておりましたノミネート作品関係者の皆様、そして賢島映画祭開催にご尽力してくださいました皆様方に心よりお詫び申し上げます。
 さて、今回の審査結果ですが昨年同様に評価がそれぞれに分かれて選考に大変苦労致しました。受賞作品の評価の決め手となったのは、賢島映画祭ならではの「地域主役型映画」というコンセプトです。惜しくも選考されなかった映画も受賞に匹敵する優秀作品がありました。グランプリを受賞されました「はだかのおじさん」は都会で見失っていた自分を故郷の人たちと触れ合う事でリセットして行く心温まる映画です。主演男優賞の木村知貴氏は主役の移り行く心情をきっちりと捉えて演じ切っている。助演女優賞の杉原真琴氏も主役をしっかりと支える役柄でストーリーを引き立たせている。準グランプリの「渚のバイセコー」はバイセコーを通じて地域を見せるストーリ―で玉野市の魅力を伝える独特の映像美に魅せられた。特別賞の「おせっかいチーム」は高齢社会に生きる現代をコミュニケーションで支えあう事の大切さを見せてくれている地域主役型の素敵な映画だ。主演女優賞の勝間田玲子氏も主役の人望ある人柄を上手く演じ認知症になっていく様を好演している。惜しくも受賞しなかったが見ごたえのある作品で助演男優賞の白磯大知氏はとにかく上手くて目が離せない。
 本年度は上映会で素晴らしい5作品を皆様方に観ていただけなかったのは、大変残念でありましたが、また来年はコロナ禍が落ち着いて上映会が開催できます事を心から願っております。
令和4年も第8回賢島映画祭を目指し準備をしてまいりますので、全国の皆様方には、是非ともご参加いただけましたら幸甚に存じます。

審査結果

グランプリ はだかのおじさん
準グランプリ たまの映像詩集「渚のバイセコー」
特 別 賞 おせっかいチーム
主演女優賞 勝間田玲子さん(おせっかいチーム)
主演男優賞 木村知貴さん(はだかのおじさん)
助演女優賞 杉原真琴さん(はだかのおじさん)
助演男優賞 白磯大知さん(虹が落ちる前に)

入選作品

にしきたショパン 竹本 祥乃 監督
はだかのおじさん 青木 伸和 監督
おせっかいチーム 上野 祐嗣 監督
たまの映像詩集「渚のバイセコー」 蔦 哲一朗 監督
虹が落ちる前に Koji Uehara 監督

審査員

主  催 志摩ムービークルーズ
協  賛 株式会社 石吉組
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