賢島映画祭 審査員

川島章正(映画編集技師)

1950年生まれ。東京都昭島市出身。
立川市基地と横田基地が隣接する昭島市に生まれ、小さい頃よりアメリカの兵隊たちと一緒にアメリカ映画を見て育ち、高校生になってヨーロッパ映画も見るようになった。最初はプロデューサーになりたいと思っていたが、恩師から「君は編集が合っている」と言われたことで、編集は第2の演出だと知り編集を選んだという。
1972年に日活撮影所編集部に入社。
1981年『の・ようなもの』(森田芳光監督)でエディターデビュー。
1987年 高倉 健主演の『野性の証明』(佐藤純彌監督)ではチーフ助手として参加。帰宅できないなどの大変な仕事をしたので、他の作品ではもう大変だと感じなくなった。
1992年の『いつかギラギラする日』(深作欣二監督)では膨大な素材を吟味して繋いだカーチェイスやロックシーンの編集を深作欣二監督に褒められことで「編集とは何か?」が少しずつ解ってきた。
1995年よりフリーランス。
やっと一人前になれたと意識できたのは、2008年『おくりびと』(滝田洋二郎監督)でアメリカのアカデミー賞を受賞した時だった。

受賞歴
第15回 日本アカデミー賞 最優秀編集賞「大誘拐—RAINBOW KIDS-」(岡本喜八監督)(1992年)
第22回 日本アカデミー賞 最優秀編集賞「愛を乞うひと」(平山秀幸監督)(1999年)
第23回 日本アカデミー賞 最優秀編集賞「金融腐蝕列島—呪縛—」(原田眞人監督)(2000年)
第32回 日本アカデミー賞 最優秀編集賞「 おくりびと」(滝田洋二郎監督)(2009年)
2010年 芸術選奨文部科学大臣賞

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